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2011年11月 5日 (土)

金とプラチナの有史以来産出量

昨日のゼミで取り上げた金とプラチナの有史以来の産出量についの記事を紹介します。

●金の産出量http://www.mowa.jp/info/metal_gold2.htm

人類がこれまでに掘り出した「ゴールド」の総量は14万~15万トン程度だといわれ、今後掘り出し得る金の地下埋蔵量は、6~7万トン程度(競技用オリンピックプール1杯分)といわれています。
「えっ? たったそれだけしかないの?」というのが、正直な感想ではないでしょうか。
金の供給量は、ここ数年、年間2500~3000トン程度なので、あと20~25年ぐらいしか持たないとの意見もあります。

また1トンの金鉱石からわずか5グラムほどしか、金は採取できません。リング1個を作るのに約1トンもの金鉱石が必要になってきます。
実は海水の中にもごくわずか金が含まれている様ですが、その割合は1トンの海水あたり、0.1から0.2mgと言われています。しかしながらこれを抽出するとなると、金の販売価格よりかなりのコストがかかるようなので、現実的ではないようです。

★金はあと20年でとれなくなる・・・?

上記にもあるように、金の地下埋蔵量は6~7万トン程度で、あと20~25年ぐらいで枯渇してしまうという意見が発表されました。
そういえば小さい頃、石油はあと30年でなくなってしまう、といったことを聞いた記憶がありますが、そんな30年もとっくに過ぎ去り、今でもしっかりと石油は採掘されています。 これは新しい油田などが発見されていくおかげなのですが、金の場合はどうでしょうか? 金自体の埋蔵量は、地球全てを掘り返しても6~7万トン程度(プール一杯分)。これは地質的にみてなので、油田とは違い、新しい金山が発見されてどうこうという問題ではありません。このままでは、すぐに掘りつくされてしまうというのはどうやら事実のようです。

しかもこれまでは“掘りやすいところから掘ってきた”のでこれからは極地や、海底からも掘り出さなくてはならないといわれているそうです。もちろん海水中に溶け込んでいる金も含めての話です。

しかし、金の場合は石油と違い、消費するばかりではなく、使用済みの金を再び溶かして使うことが出来ます。こうしてリサイクルされる金は、現在流通量の15~20%を占めているといわれ、今後さらに、コンピューターをはじめとする多くの電気製品につかわれている金を回収するリサイクル化が進み、困難になっていく金の採掘コストに比べれば、多少は費用がかかってもリサイクルの方が有利になるのではないでしょうか。(1トンの金鉱石からは5グラムですが)携帯電話1トンからは150gもの金が回収できるのですから・・・。

プラチナの産出量http://gold.tanaka.co.jp/first/chisiki/chisiki_04.html
プラチナは、遠い昔、地球に飛来した隕石によってもたらされたとの説が有力で、採掘量が限られていて、希少価値の高さは、金をはるかに凌いでいます。

世界のプラチナの年間供給量は194トンで、金の年間供給量約4,000トンの約1/20です。また、有史以来のプラチナの総生産量は、推定約4,720トンで、これは一辺が6m四方の立方体の箱に納まる程度の大きさ。トータルでも、金の約1/34しか生産されてないことになります。

採掘地も、供給量の約92%を南アフリカ(75%)とロシア(17%)の2ヵ国で占めており、金よりもさらに特定の地域に偏在しています。含有量も、原鉱石1トンから約3g(小さな結婚指輪1つ分)しか採取できないという、非常に希少価値の高い貴金属です。

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