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2008年2月29日 (金)

EU vs.マイクロソフト

EU委員会がマイクロソフトに対して13億ドル(8.99億ユーロ)の制裁金を課したと報じるTimeの記事。日本語は、読売新聞記事。英文の記事では、OSであるWindows対応のソフトウエアの制作会社に対する特許権使用許諾の対価が、ソフトウエアの売上高(revenues)の3.87%、通信情報の提供について、提供先企業が得る収益の2.98%であったことが明らかにされている。もっとも、この料率はEUに限ってそれぞれ0.7%、0.5%に引き下げられたようだ(青字部分)。いずれにせよ、13億ドルの制裁金は一企業に課せられる制裁金額としては史上最高額である。

 それにしても、EUによるマイクロソフトの対する執拗なまでの攻勢は、約40年前の1967年に出版され、世界的ベストセラーになったJ.J.セルバン=シュレベールの『アメリカの挑戦(Le Defi Americain)』を彷彿とさせる。1967年は、EUの前進であるECが発足した年である。シュレベールはこの著作の中で、潤沢な資金を投じて欧州企業を買収し、あるいは先端的技術を独占することでアメリカ企業が欧州経済を牛耳る可能性があることに警鐘を鳴らした。この場合、欧州はアメリカの経済的植民地になり、多額の配当金やロイヤルティ(特許権使用料)をアメリカ企業に支払いつづける状況に追い込まれると予想した。この著作発表以降、アメリカの攻勢に対する備えを急ぐべきだとの議論が沸騰した。

 13億ドルの巨額制裁金の当否はともかく、アメリカ企業(あるいは一般に域外企業)に対する欧州支配を断じて許さないというEUの明らかな政策的意図が窺われるというべきだろう。

EU Fines Microsoft $1.3 Billion

(BRUSSELS, Belgium) — The European Union fined Microsoft Corp. a record $1.3 billion on Wednesday for charging rivals too much for software information.

E.U. regulators said the company charged "unreasonable prices" until last October to software developers who wanted to make products compatible with the Windows desktop operating system.

Microsoft immediately said that these fines were about past issues that have been resolved and the company was now working under new principles to make its products more open.

The fine is the largest ever for a single company and the first time the E.U. has penalized a business for failing to obey an antitrust order.

The penalty far outweighs a a March 2004 decision that fined Microsoft $613 million and ordered it to share communications information with rivals within 120 days, taking an appeal to an E.U. court that it lost last September.

The E.U. alleged that Microsoft withheld crucial interoperability information for desktop PC software — where it is the world's leading supplier — to squeeze into a new market and damage rivals that make programs for workgroup servers that help office computers connect to each other and to printers and faxes.

The company delayed complying with the E.U. order for three years, the E.U. said, only making changes on Oct. 22 to the patent licenses it charges companies that need data to help them make software that works with Microsoft.

Microsoft had initially set a royalty rate of 3.87% of a licensee's product revenues for patents and demanded that companies looking for communication information — which it said was highly secret — pay 2.98% of their products' revenues.

The E.U. complained last March that these rates were unfair. Under threat of fines, Microsoft two months later reduced the patent rate to 0.7% and the information license to 0.5% — but only in Europe, leaving the worldwide rates unchanged.

The E.U.'s Court of First Instance ruling that upheld regulators' views changed the company's mind again in October when it offered a new license for interoperability information for a flat fee of $14,000 and an optional worldwide patent license for a reduced royalty of 0.4%.

マイクロソフトに新たな制裁金1440億円…欧州委

 【ロンドン=中村宏之】欧州連合(EU)欧州委員会は27日、ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフトが、2004年3月に欧州委が下したEU競争法(独占禁止法)違反の決定に従わなかったとして、8億9900万ユーロ(約1440億円)の新たな制裁金を科すと発表した。

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 欧州委が1社に科した制裁金として、これまでの最高額となる。

 欧州委は04年に、基本ソフト「ウィンドウズ」をめぐってマイクロソフトが支配的地位を乱用し、競争法に違反しているとして約4億9720万ユーロ(約795億円)の制裁金を科す決定をした。技術情報の開示なども求めた。マイクロソフトは07年10月になって決定を受け入れたが、それまでの間、命令に従わなかったことを問題視。ネーリー・クルス欧州委員(競争政策担当)は27日、「要求は満たされていない」とコメントした。

 マイクロソフトは21日に基本ソフトの技術情報を公開する姿勢を示したが、欧州委は、マイクロソフトの姿勢は疑問に応えていないとの考えを示している。

(2008年2月28日  読売新聞)

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コメント

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投稿: スーパーコピー代引き | 2019年10月23日 (水) 06時37分

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